2007年02月14日

数えない

なるべく、なにも考えないこと。
時には、バカも美徳だから。

 あの人と最後に逢ったのがいつか、とか。

 声を聞いたのが何週間前か、とか。

 出逢ってからいったい、どれくらいの月日が流れたのか、とか。

数えないことに決めている。
日にちも、時間も。

惑わされない、小さな知恵。


posted by 流花 at 17:12| Comment(19) | つれづれに | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年11月20日

あたしの旅の相棒

本を持ってくるように、そうあの人が言った。

あの人に逢いに行く時の話。

今回のスケジュールでは、途中、あの人が離れる時間がある。
だから待っている時、あたしが退屈しないようにそう言ってくれた。

本は2冊用意した。

1冊はひとり旅の時に必ず持って歩く文庫の詩集。
大好きな言葉が入っていて、いつも違う何かと共鳴してしまう。
繰り返し読んでいるのに、移動中に読むと、涙ぐみそうになる。
たくさん、一緒に旅をしている詩集。

もう1冊は、まったくはじめて読む作家の文庫本。
クセで大量買いをして、時間がなくて読めていない本の中の1冊。

なんだか、監禁されにいくみたいな、そんな気分で選んだ。
外との連絡は遮断、あの人だけを待つ時間…なんて気分で。



結局、2冊とも読むことはなかった。

甘ったれのあたしを、あの人はずっとそばに置いておいてくれたから。

こうして使われなかったモノたちは、いつ逢うときにもあったりする。
確かに役には立たなかったけど。
なんだか、あの人と過ごした時間を知ってる秘密の共有者みたいで、すごく愛しく感じてしまう。
posted by 流花 at 19:04| Comment(0) | つれづれに | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年10月15日

目をつぶってしまいたい悩みゴト

あたしは壊れてしまったのかもしれない。

あの人以外が相手では、インポテンツ。
女としてのスイッチが入らない。

昔から、セックスは苦手だけどね。
posted by 流花 at 23:17| Comment(2) | つれづれに | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年10月12日

色彩に誘われる

ぐるりと一周廻って、帰ってきた感じ。

あの人に以前、流花は変化を恐れてる、って言われたことがあるけれど。
今の流花は変わった?
変わらない?

大人なピンクは甘く優しくて、なんでもふわりと包み込んでしまうから。

上品なピンクを身にまとう。
流花が、色の魔力に同化するように。
posted by 流花 at 20:44| Comment(0) | つれづれに | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年07月20日

無題

心は正直。
欲求は正直です。

上手く泣けない…。

あの人に、泣かせてほしい。

泣きたいのに…。
posted by 流花 at 01:42| Comment(2) | つれづれに | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年07月01日

ギフト

あの人に、プレゼントをしたいと思った。

感謝の気持ちを、形にしてみたいと。
クリスマスも、バレンタインも、そう思ったし。

だけど、プレゼントしていない。

百貨店や、珍しいもの、手間を惜しまないものを売っている場所に出向くと、吟味してみる。
あの人に似合うもの。
あの人らしいもの。

でも、どれも違う気がして…。

あの人は、自分の確固たるスタイルを持っていて。
それは、あの人自身がプロデュースするもので。
だから、あたしの手が入ってはいけないような気がしているから。

それに、そんなもの、あの人は求めてない気がして。

自分の自己満足のためにプレゼントするのは、あたしも好きじゃない。
だから、あれこれ考えるのは、きっぱりと止めてみた。

ただひとつ。

あたしはあの人のそばにずっといようって、そう決めている。
それが、あの人が望むことだと思うから。
あたしができる、すべての事だから。

先の事はわからないけど。
あの人が飽きてしまうかもしれないけど。
距離っていう、物理的な壁もあるんだけど。

でも、そばにいようと決めている。
posted by 流花 at 20:48| Comment(2) | つれづれに | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年06月17日

遠距離という至福

子どもの頃の話。
流花の家は、母方の祖父母の家のそばにある。
歩いて1分くらい。
母の兄弟7人のうち、5人は同じ町内に住んでいた。
残り2人、母の姉たちも電車で1時間くらいのところに嫁いでいた。
町内に住む5人の兄弟は、みんな一緒に祖父の町工場で働いていた。

当時、母の兄弟たちは仲が良かった。
正月は必ず祖父母の家に集まることになっていた。
従兄弟たちも、みんな歳が近かったせいもあって、気が合った。
祖母の部屋にもぐりこんで、ミカンの皮を小さくちぎって戦争ごっこなんかをしたり…。
年齢に関係なく、よく遊んでいた。
夏休みにも、休みの間中泊まりにきていて、よく市民プールに行ったりした。

母の姉の子たち、電車で1時間かけてくる従兄弟たちを、実は、すごく羨ましいと思っていたことがある。
だって、久しぶりに会う従兄弟には、祖父母も、叔父も叔母もすごく優しいから。
いつも遊ぶ仲間なのに、なんだか、特別なお客さまみたいに感じていたから。

子どもの軽い嫉妬なんだけど。
本当は、流花の方が…。
例えば、休みの日に叔父にキャンプに連れて行ってもらったり。
祖母の作るお汁粉を食べたり。
日常でいいこともたくさんあったはずなのに。
でも、“遠くから来る”従兄弟が羨ましかった。

今。
あの人と距離があることに、実は不満がまるっきりない。

だって、まるで小さいころのあの嫉妬心を解消できるみたいでしょ。

遠くから来る特別なお客さま…。

流花だけの、大切なあの人なのだから。
posted by 流花 at 19:58| Comment(2) | つれづれに | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年05月17日

小さな箱

大好きな小説にあった。
過去は小さな箱の中に仕舞ってしまうんだって。
いつでも、箱を開ければ覗き見ることが出来るように。

流花は、小さな箱に隠れてしまおうと思う。
あの人の前でだけ、流花でいればいいのだから。

いつも使うパソコンのすぐそばに、
あの人からもらった携帯のストラップが飾ってある。
海で拾ったビーチグラスも。
だから、ここはまるで箱の中。

箱は、流花の心の中にもあって…。
だから、もう揺れたりしない。
濃密なあの人の空気に満たされているから、もう揺れたりしない。
posted by 流花 at 20:05| Comment(0) | つれづれに | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年05月03日

桜狩り

あの人が、桜を見に連れて行ってくれた。

いつも、たいていは“何処に行くのか”“何しに行くのか”って、事前に言われることはない。
それはきっと、言う必要がないから言わないのだと思っていた。
だから、よっぽどの事がない限り、あの人が連れて行くところなら何処でも、黙って着いて行く。

もちろん、今回もそうだった。

あたしにはどこかわからない目的地へ向かう途中で、桜の話になった。
道すがら、ソメイヨシノはもう散ってしまっていた。
目的地の更に先で、ボタンザクラなら見れるかもしれない、っていう話をして…。

そして。
あの人は、大きく寄り道をして、桜を探しに行ってくれると言ってくれたんだ。
里では散ってしまった桜も、奥まで行けばまだ見れるかもしれないと。

あたしにとって桜は特別のもので。
連れて行ってくれると言われただけで、泣いてしまうくらい特別なもので。
そんな特別な桜を、あの人と見れるなんて…。

しばらく行くと、水鳥がいる整備された公園に、うすいピンクの桜が咲いていた。
それは花の盛りを過ぎつつある桜だったけど、あたしの心に沁みる、美しい姿だった。

しっとりとした雨上がりの空に、よく似合う景色だった。
樹全体でやわらかいピンクに色づいて、沁み立たせ、匂い立たせて。
ひらひらと散って、黒い土や人工の小川を覆う花びらも。
ずっと夢にみていた、憧れの景色をあの人はあたしにくれた。

何のことはない公園で、桜を見て泣いてるあたしは、とても奇異な姿であったと思うけど。
涙を止めることが出来なかった。
posted by 流花 at 17:24| Comment(0) | つれづれに | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年04月17日

この世界、違う世界

恋愛ごっこみたいね。
それが、あたしが辿り着いた気持ち。

ごく一部のM女さんたちに対して抱いていた違和感。
言葉に変換するのを、多分、ずっと躊躇っていたんだ。

あの人は、あたしにとって“主”だ。
あの人の存在が、あたしの日常に誇りを与える。
あの人に恥ずかしくないように、あたしは生きる。

大好きだけど、恋に似てるけど、恋じゃない。

尊敬している。
大いなる存在だと思う。
だけど、恋愛じゃない。

散歩中の犬が大好きな飼い主を見上げるように。
敬愛して堪らないっていう気持ちで、あたしはあの人を見上げる。
このテリトリーの中でのボスはあの人だから。

恋愛ごっこなSMとは、似て非なるもの…。
そんなM女さんたちも、可愛くて好きだけど。
posted by 流花 at 19:47| Comment(4) | つれづれに | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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